新しい聴覚障害アドバイザー

小学校で手話を習うのは一般的な、ニュージーランドの教育!


インクルーシブ教育とは?


ニュージーランドに住む子供たちは、幼稚園児の頃からインクルーシブ教育を

受けています。

インクルーシブ教育とは、全ての人々が平等に同じ教育を受けられるようにする

教育の制度の事です。


例えば障害がある子もない子も同じ環境で学ぶ事で、障害がある子は平等に

学ぶ事が出来て、コミュニケーション能力の向上、社会的スキルなど、

多くの効果を得られます。

障害がない子は、障害がある子に対するポジティブな態度や認識力の向上などの

メリットがあります。


保育園でも、自閉症の子供に対して特別な先生がたまに訪問する事は

ありますが、私たちはその子を特別扱いせずに他の子供たちと同様に

教育しています。

他の子供たちがマットタイムの時間やランチタイムの時は一緒に過ごせるように

サポートしています。

私の子供たちの学校でもサポートする先生がいますが、同じ部屋で同じ時間を

過ごしています。



手話を習うのは一般的


小学校に通う私の子供たちは、学校で手話を習う機会があります。

『サインラングウェッジ ウィーク』と言って手話をする週間が

設けられています。




学校で、上の写真の手話の表をもらって来ました。

これはアルファベットの表です。

その他にもニュージーランドの国歌を手話をしながら歌ったりしています。

私も子供たちから手話を教わったりしています。


保育園の壁にも色の手話をしている女の子や男の子の絵が飾られていたり、

子供向けの手話の番組が放送されていたりします。

首相の会見には必ず手話をする人が隣にいて、同時通訳を行っています。


日本だとNHKのニュースで横に小さく手話をする人が映し出されているくらいで

手話を頻繁に目にする事はありませんでした。

日本の手話は全く分かりませんが、ニュージーランド手話は1つくらいは

誰もが分かるくらい日常的に目にします。



マオリ語の教育も重要!


ニュージーランドの教育の中で重要なのは『マオリ語』です。

日本人が英語を習うように、ニュージーランドでは必ずマオリ語を習います。

先住民のマオリ族と『マオリを守る』という条約を結んでいる為です。

マオリの文化、言葉など様々な事を教育する必要があります。

小さい頃から両親や先生たちからマオリ語を学びます。

私もマオリ語で歌を歌ったりして、毎日使っています。

簡単な言葉なら誰もが分かります。

例えば、挨拶『こんにちは』は『キオラ』、『さようなら』は『カキテ』

その他『座る』は『エノホ』、『立つ』は『エットゥ』など。


『マオリラングエッジウイーク』もあります。

その週は積極的にマオリ語を使いましょうという事で、テレビでも

学校、幼稚園でもマオリ語を使います。

テレビのCMもマオリ語に変わったりします。


そんな感じでニュージーランドの人々は、人種や障害など関係なく

みんなが平等な権利を与えられて生活をしています。

海外で生活をしていると人種差別を受ける機会もあると思いますが、

今まで生活をしてきて、人種差別を受けた事がありません。

小さい時から、このような教育を受けている人々だからなのかもしれません。





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